転職してサ責になるならルート選びが重要

訪問介護事業所で活躍するサービス提供責任者は、一般的にはサ責と呼ばれています。サ責になるためのルートは2つあるので、サ責への転職を目指すのであれば、ルート選びが非常に大事です。

1つ目は、国家資格である介護福祉士の資格を取得するルートです。
介護福祉士の国家試験を受けるためには、まず受験資格を得ないといけません。厚生労働省が指定する介護福祉士養成施設を卒業するなどの条件を満たし、介護福祉士の受験資格を得て、試験に合格すれば、介護福祉士の資格を得られます。

2つ目のルートは介護福祉士実務者研修を修了することです。
介護福祉士実務者研修の修了と3年の実務経験をあわせれば介護福祉士の受験資格を得られます。このルートを選択し、かつ実務経験を積んだ場合、介護福祉士への道と、サ責への道の両方が開かれるのが魅力です。

ついでに今は無き3つ目のルートも紹介します。それは介護の基本を学べる介護職員初任者研修を修了、かつ540日以上の実務経験を積むルートです。
未経験の状態から介護職に転職し、サ責を目指したい場合、このルートで資格取得の勉強と実務経験をこなすことで、効率よく実力をつけられることができました。しかし先に告げた通り、2018年の改定により今はもう選べません。

介護の資格なしの状態からサ責を目指すのであれば、介護福祉士実務者研修の修了を目指すのが最短ルートです。このルートの場合、実務経験は必要ありませんが、履修にかかる時間は450時間に上るため、決して簡単ではありません。介護福祉士の資格取得を目指すルートは遠回りで、初心者向けではありませんが、介護福祉士という難関資格を取得することにより、転職市場での価値を高める効果が期待できます。